カテゴリ:アテフ.ハリムのヴァイオリン( 2 )

 

エンジョイ!ベートーヴェン(ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全10曲)完全演奏

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ベートーベンが生涯に書いた、ピアノとヴァイオリンのためのソナタは
10曲あるが、その全曲を網羅する演奏プロジェクトは
とても珍しい。

コンサートは、どちらかというと集客を優先したいなら
聞いたことがあるような、多くの人が演奏している・・
いわゆる『無難な』企画をするものだ。

ギャラリーや美術館でも
皆に人気がある昔の作家や、テレビで宣伝されたもので
利益を上げようとする。
それでは、新たな別の光を見る機会が、せっかく会場があっても閉ざされる。

こうした、おそらく初めて聴く人の多い中で
『無難ではない』、ソナタ全曲を通して演奏するリサイタル
3回に分けてのコンサートの実現は
本当に、聴く人にとってのスペシャルだ。

これも ベートーヴェンに精通し、全曲すべてに、
それぞれの 『違った』顔や 色彩や イマジネーションが感じ取れる・・
その素晴らしさ、美しさを
理解し、熟達して演奏表現できるアテフさんだからこそ
成しえることだと思う。

そうした機会が持てたことの幸せを、今日は感謝したいと思って
この記事を描いている。

今日は第一回で、前半に第一番、第四番
後半に 第五番、第六番
合わせて2時間20分以上だったと思うが
本当に短く感じた。

その演奏・・ハリム氏と高橋望(ピアノ)氏の表現は
のっぺらぼうでも
無彩色でも
パターンでもない。

それどころか
様々な豊かな表情が登場し
感受性あふれる音色の粒子が会場にちりばめられて
決して単調でない充実感。

次回も今から楽しみだ。

紹介されないでいる素晴らしいもの 芸術 文化は
きっと無数にある。
これだけ情報があふれているはずの現代なのに
なぜか皆が 同じような情報の中、メディアの中で
『無難な』機会しか得られないでいる。

エンジョイ!ベートーヴェン
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 全10曲演奏プログラム

第2回  2月17日(日)
第3回  5月 (日)
いずれも 秩父市歴史文化伝承館ホールにて
詳細、問い合わせは こちらから
http://atefhalim.com/



途中、司会の森明美さんが
宮沢賢治の『雨にも負けず・・』を朗読した。
静まり返った会場に、明美さんの綺麗な声が響き
賢治の、そうできなかった苦悩と、悩みながら歩いたさまと
ベートーヴェンが重なり合わさる。

同席させようという驕りではないが
自分は中学2年で、頸椎の痛みに悩まされ
絵の道(職業画家というより、絵画表現者・・・当時の自分は純粋画家などと言っていた)に
と願うあまり、いろいろな葛藤や悩みの中で
ずっとベートーヴェンを聴いていた。
でもあまりに自分と自分の絵を否定しすぎて
高専2年目で胃潰瘍状態になって
一時は絵を描くことが恐怖だった。

今 私のアトリエには
『雨にも負けず・・』 が掛けられている。

だから」私にとっても ベートーヴェンと賢治は身近な存在なのだ。
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by arthiropon | 2012-10-07 21:23 | アテフ.ハリムのヴァイオリン  

ドイツ3大Bの夕べ アテフ・ハリム魂のヴァイオリン 

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杉並公会堂 小ホールで
昨夜(2010.3.16)

アテフ・ハリムさんの
ヴァイオリン・リサイタルが開催された。

ハリム氏のコンサートは何度も拝聴しているが
驚くのは、同じ曲でも
新たな曲として聞こえるということだ。

それだけではない。

その音楽は

私の魂を揺さぶる・・・

深海から浮かび上がってきた鯨のように
地中深くから込み上げてくるマグマのように

魂を揺さぶる、パッション溢れる演奏なのだ。

それはもう、
ヴァイオリンとか 楽器とか
そういった次元を凌駕して、
私の感性と心に『地響きを』起こしてくれるのだ。

日常の喧騒から逃れるとか
殺伐とした社会で生きている人への癒しとか
そういったこと以上に

私の五感の鬱血(うっけつ)と凝りをほぐし
イマジネーションの世界へと
導いてくれる。

10代で家出して 高専も中退して
絵を描いていた頃
ベートーベンをずっと聴いていた。
くじけそうな自分の気持ちを高めてくれた気がした。
カラヤンやメータより
カール・ベームやフルトベングラーのほうが
心震わされた。
アテフ・ハリムさんがカール・ベームの指揮の元で
演奏した経験があることを知り
嬉しかった。

バッハ、ブラームス、ベートーベンと
演奏は すべて素晴らしかった。
ブラームスの旋律が、ベートーベンへの敬愛から来ていることが
森明美さんから紹介され、興味深く聞いた。
最後のアンコールで、ラフマニノフのヴォカリーズが
私の心に入ってきたときに
麗しい風と香りに満たされた。

はだしのピアニスト?下山静香さんのピアノも良かった。


アテフ・ハリム公式ホームページは こちら です。
本当を求める人は
ぜひ聴いていただきたい。
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by arthiropon | 2010-03-17 18:42 | アテフ.ハリムのヴァイオリン