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自分の道を貫く爽やかな映画グラン・トリノ

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昨日、ユナイテッドシネマ入間で観た。
フォードの高級車トリノの中でも美しく渋いグリーンが光るヴィンテージカーGran Torino
(1972年頃生産)がこの映画の題名だ。
クリント・イーストウッドが監督、製作、主演を兼ねているが、彼の主演作で最高のヒットとなった。
映画史上最も爽やかなラストシーンと騒がれたらしいが、確かに素敵だ。
クリント・イーストウッド自身のヴォーカルも心地よい。
音楽を息子のカイルが担当して盛り上げている。
アメ車が優勢誇り 大排気量で広い道を高速で一気にすっ飛ばしていた時代と
プライドがあり、自分を信じ、わき道にそれたり、後ろ盾の背後にかくれたりしない・・生き方と
この二本の柱が、道路の二車線のように描かれていると感じた。
朝鮮戦争で、勲章をもらった彼は、降伏寸前だった17歳のアジアの若者を
めった刺しに殺してしまう・・その苦しみから開放されず、人へ心を開放も出来ない。
隣りにアジア人がいるのに、つばを吐き『芝生に入るな』と拒絶する。
あることがきっかけで、近所のアジア系移民一家と交流が出来、
食文化や様々な文化の違いに触れて、自身の偏見に葛藤することになる。
もっとストレートに生きよう。
自分を信じて真っ直ぐに歩もう。
アメリカよ、自信をよみがえらせよ。他国の人に優しくあれ。
そんなメッセージがこめられた秀作だと思った。
でもこれは、アメリカに対してだけではない・・
タオやリーが頑固な偏見や誤解を溶かしたのは、
彼との交流・・つまり実際に会って示した行動だったのだ。
異文化が簡単に理解できないことは容易に想像がつく。
答えがひとつだけでないこと、多様さを受け入れることは 摩擦を避け
平和に繋がる。それはやさしさや思いやりにもつながり
友情を築き上げることになる・・
ウォルト・コワルスキーとタオのように。

なんといっても、イーストウッドが渋くてかっこよい!よいのだ。
無名の俳優をよくここまで演出できると感心した。
床屋の店主の俳優さんはよく見るのだが思い出せない・・いい味出してます。
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by arthiropon | 2009-05-25 18:53 | 洋画 映画館