<   2009年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧

 

アイ アム サム 遊んでくれる親が本当の親

d0104438_18352832.jpg

知的障害者の父(サム)と
彼から周囲が引き離そうとする娘(ルーシー)との
深い愛情 信頼が
細やかなタッチで描かれている。

初めにこの映画を知ったのは
衛星放送のスポットで
ビートルズの
マザー・ネイチャー・サンが起用された
貴重な映画・・どんなだろう
くらいの印象だった。

その後 スタバで
サントラのCDを売っていた。
全編ビートルズナンバーのアレンジ!
前述曲を初め
比較的マイナーな(私が個人的に好きな)
ナンバーが多い
アコースティックな
心に染みてくる感じだった。
それだけで この映画に対する興味は
増大した。

スタバに置いてある解説を見ると
主演が ショーン・ペン・・
そうか、この前のアカデミー主演男優に
彼がノミネートされたのは
この映画 I am Sam だったのか。
でも私は彼が大嫌いだった・・なぜ?

マドンナとの離婚の原因となったこと
マドンナと寝室で愛し合っているのを
友人に録画させ 売るのに手を貸そうとした
そういうことが出来る男・・
そのイメージが根強く 嫌いだった。
映画の興味はあったが 彼がブレーキとなった

でも CDは 本当に素晴らしい構成だ
先日 スパイダーマンの上映前の予告で
I am Sam が流れた
ショーン・ペンの演技
白熱の まさに自分の裸を映させる演技
私の中の血が逆流する思いだった。

昨夜 本編を見て・・・・
この映画を製作した人たちと
ショーンを初めキャストが一丸となった
その思い入れの温かい風呂に
ゆっくりと心地よく浸かっていた。

愛娘ルーシー
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
からきているのだが
劇中で言う台詞が素敵だ。
『バカな評論家が ”これは L S Dを歌った曲”と非難したが 
子供の描いた絵から生まれた曲だ。
ヨーコによって変わってしまったのではなく
変わりたかったのだ』
周囲の 少ない情報で出そうとする
浅はかで
早急な貧困に満ちた結論
当事者の 本当のことは 
本当に 周囲がきめるものではなく
そこに真実はないのだ と思う。
映画も そのことを
語りたかったのではないか。

2006/10/13記述メモより
[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:35 | 洋画 映画館  

ポセイドン

d0104438_18281228.jpg2006/10/14記述メモより

宣伝を見て、ああこれも過去の大作の焼き直しかよーって思ったが
いざ見てみると、最新SFXの良い面が出ていて、
その描写は、タイタニックをはるかに凌いで実にリアルだった。

多くの工房も見事だが、ルーカスのILMは流石に凄い。
もっとも デイ-プインパクトの説得力の無い表面的な波も
残念ながら同社だったが、結局 人 ということだろうか。

監督はネバーエンデイングストーリーやUボートで有名な
ウォルフガング・ペーターゼンで私も好きだが、最近は
トロイやパーフェクトストームなど海の描写に絡んだ映画が多いような気がする。

ただ別の肝心な面では、前作ポセイドンアドベンチャーを
はるかに下回ったと思う。
脚本が片手落ちだ。
それぞれの人生を生きてきた人々が、同じパニックと危機に遭遇する
その時 どうするか?
こうした展開は、昔才人の脚本を書いた アーウィン・アレンが見事に描いた。
タワーリング・インフェルノ や
ポセイドン・アドベンチャー
大地震など 
その人が持つ明かされない過去などで、感情移入できたりする。

そうしたものが今回の映画では 表面的で
ただハラハラと リアルな特撮などで驚かせる感じだ。
例えば、カート・ラッセルと娘の諍いに
離婚した母親の出来事の台詞などがあれば より説得力や
人間臭さが出るだろう。
一気に見てしまうのだが・・それだけのものがあるのに
本当に残念だ。

リチャード・ドレイファスも重鎮なのに
大した盛り上がりも無い、ひどい設定で、
もっと出演作を選んでほしかったなあ。

でも良かったのは、ジョシュ・ルーカス
似合っていたし、熱演だった。
[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:28  

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID

d0104438_18233022.jpg

2006/10/27記述メモより

先日 渋谷からの帰り、
池袋で下車し、久しぶりに
disk union に寄った。

東京で生活していた頃は、
国立の店によく行き、
隣接するaudio unionで中古の機械を
探すのが好きだった。

以前、ガールフレンドから
『男の子は一度は オーディオにこだわるわよね』
と言われたことがあったが、確かにそうかもしれない。

男は女は という議論や話題は好きではない。
ハンマーとソウ(のこぎり)のどちらが勝っているか
そんな無意味な話は したい人だけ勝手にしろ。

後輩の、後に彼の奥さんとなる女性のアパートに
彼が行った時の話。
整ったミニコンポの音が どうもおかしいと気付いた。
片方だけしか音が出ていなかった。
彼女は普通に「出てなかった?」と快活に笑顔で聞いた。
彼はまさに信じられない!自分なら気になって仕方が無い!
いい音が出てなければ買った意味が無い!
とりあえず音が出てれば良いという感覚は理解できない!
そう私に熱弁していたことを
今ふっと思い出した。
ところで 《その》disk unionの中古CDのコーナーで
懐かしいサントラ盤を見つけた。
BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID
ご存知の方もおられるかと思うが
Bart Bacharachが音楽を担当した
邦題『明日に向かって撃て』。
作詞家ハル・デビットとのコンビで
B・J・トーマスの歌った
RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD
雨にぬれても は あまりにも有名。

1890年代に アメリカ西部から南米にかけて
強盗などをはたらいた実在の無法者
ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを
P・ニューマンとR・レッドフォードが演じ
(そういえば R・レッドフォード主催の映画工房サンダンスは
この役に惚れこんだ彼が ここから名づけているのでは?
ご存知の方 メールください)
これまた実在の 同行する女教師エッタ・プレイスを
キャサリン・ロスが・・とても綺麗でした。

探していたら、当時買ったパンフレットが出てきた。
書いたメモによると 1970年8/2と8/10の2回見ている。
兄にも絶賛したので、翌年の1/8に兄が見た。

我が家は亡き父が、大の映画好き映画通で
逆に 父の多いのうがきが私には食傷気味で
映画館で見ようとは 思わなかった。
それが この映画を機会に つかれたように見るようになった。
もっとも この映画が二本立てで
もう一つがまた良かったこともあるが・・。

この映画で魅せられたのは
セピア色から夜明けのシーンで一挙にカラーになる
美しい映像 雄大な自然
人物をコミカルに描いているが
絶体絶命のピンチでの彼らの『前にうって出る』行動
なにか強いメッセージ的なものを感じました。

それに加えて 音楽。
バート・バカラックの およそ西部劇とは思えない
モダンでおしゃれな曲には圧倒された。
なかでも SOUTH AMERICAN GETAWAY は
男性と女性コーラスを楽器として使って見事!

見つかったパンフレット同様
私の中にあった記憶も
セピアからカラーとなり

今 わたしに求められているのは
明日に 向かって 撃て !

ですよね。
[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:24 | レコードCDを聴きながら  

MAIS QUE NADA

d0104438_18185770.jpg
2006/10/27 記述メモより

流行歌とは よく言ったものだ
流れ行く歌・・
その時代を反映しているが その光は
その時代でなくてはならず 多くは消え去るもの
アーチストの『作品』には その者にしかない『カラー』がある

MAIS QUE NADA マシュ・ヶ・ナダ

セルジオ・メンデスとブラジル’66のメンバーによる『作品』は
今でも色褪せず、露気分を一掃させるに充分なパワーを放つ。
中学のころ友人が自慢げに見せたアナログLPのジャケット
その同じデザインで 駅の改札近くのコーナーで
なんと 980円で売っていた。

ビートルズのデイ・トリッパ-やフール・オン・ザ・ヒル
バカラックのルック・オブ・ラブ
彼らにかかったら もう彼らの音楽だ。
今流行の ヒット狙いの安っぽい カバー曲ではない。

久々に聴く熱い息使いは 私の重い体に振動とリズムを
与えてくれた。明日もスタバの珈琲とともに起きれそうだ。
[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:19 | レコードCDを聴きながら  

若者たち 時の流れ

d0104438_1812449.jpg
(030629記述memoより)

今週は昨日まで練馬の遊園地で プール開幕準備の
出稼ぎ作業。
絵描きも生活費を稼ぐのは 楽じゃあない。
でも、出前のような売り絵を描くようになったら作家としては終わりだ。

朝5時50分の特急の始発
夜は9時頃 駅に着く毎日
その前の週は コースターの分解洗浄組み付けだった
風呂を沸かし いつのまにか死んだように寝て
朝を迎える
風呂に入り 深炒りの珈琲とビタミンを摂る
今日は 来週に納めるカートの組立と点検
来週一週間はずっと銀座での個展
なにがなんでも今日終わらせなくては

残業となると 最終バスも無い
タクシーを呼んでもその金は自己負担にされる
最寄駅まで徒歩で ゆうに 1時間近くはかかる

駅へ向かう道で なぜか アカペラで大声で
ジャズ調?で気持ちよく歌が唄えた
久しぶりに歌った あの曲

若者たち

君の行く道は 果てしなく遠い
だのに なぜ 歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで

君の あの人は 今はもういない
だのに なぜ なにを 探して
君は行くのか
あてもないのに

君の 行く道は 希望へと続く
空に また 日が昇るとき
若者は また
歩き始める

なぜか私は 最寄り駅ではなく そのまま自宅へ
歩こうと思った
2時間40分かかって家についた

草の香り 暗い中に田んぼが光を帯びる
蛙の合唱
今まで 路と 対話してなかったなあ

夜にジョギングする人
親子で大きな橋を渡る笑い声
様々なひとの 時が 流れている

そして私の ときも 今夜約3時間このように流れた
でも悔いてはいないし馬鹿だったとも思わない
むしろ自己満足の達成感がある
自らの体の動きも思い知った

疲れというのは 単純に睡眠不足何時間とか
そういったものではないらしい

自分も図々しくなった
あせりがない
ケセラセラ なるようにしかならない
自分をひっくり返して 大きく振ったとしても
裸の今現在の自分しか出てこない の だから
[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:12  

Norah Jones

(030405記述メモより)

最近はまっている(よく聴いている)音楽が二つある。
そのひとつは
女性歌手ノラ・ジョーンズの同名アルバム

先日wowowで生中継のグラミー賞で
栄冠に輝いたが、以前からラジオなどで流れていた
Don't Know Why などは何故か親しみを覚えていた。

明るい声というわけではないが
豊かで 背伸びしない
美しく 深みのある声
d0104438_1851455.jpg

アルバムの全ての曲が
私を心地よくさせる。

暗い間接照明の部屋で
ジャック・ダニエルのグラスをかたむけながら でも
目覚めの薫り高い珈琲をいただきながらでも
いやみがなく 飽きない。

ラビ・シャンカールの血をひく彼女
どうりで インド系の美人だと思った。

でも そんなことはどうでもいい
評論家にまかせとけば!

わたしは 好きだ
心地よい

それで いい!


夜明けを じっと待ってたわ
どうして行かなかったんだろう
喧噪の館にあなたを置いてきた
どうして行かなかったんだろう
どうして行かなかったんだろう

夜が明けたとき
飛んでいけたらいいのに、と思った
砂の上に膝をついて
こぼれる涙をすくいながら

心をワインで満たしても
あなたを忘れられはしない
いつまでも

誰かがあなたを逃がさなきゃならないの
どうして行かなかったんだろう
太鼓みたいに空っぽの私

どうして行かなかったんだろう
どうして行かなかったんだろう

[PR]

by arthiropon | 2009-08-22 18:05 | レコードCDを聴きながら  

芸術が人を変える 善き人のためのソナタ

d0104438_18251285.jpgドイツ映画やポーランド映画というと
どうしてもナチスの圧制を描いたものが多いという印象だ。
それだけ人々の血には、そのことが染み付いているのだろう。
この映画も、ゲシュタポの盗聴の映画だと誤解していて、公開当時
興味はあったのだが、観るところまで行かなかった。
今日、ひかりテレビで、ようやく見て
もっと早く見れば良かったと思った。
でも、今日見て本当に良かった・・自分が絵の制作に挑む勇気を
再び与えてくれたからだ。

1984年といえば、まだまだ歴史的には最近といっていいが、
ベルリンの壁が壊される前の東ベルリンは、国家保安省(シュタージ)が自由を圧し
密告を奨励し、反対分子を盗聴し拷問処罰までしていたことに、まず驚かされた。
シュタージの指導的カタブツである局員ヴィースラー大尉が、
劇作家ドライマンと美しい舞台女優クリスタを監視盗聴するところから本題に入っていく。
『これを聞くと悪人になれきれないんだ』とドライマンが弾いたピアノソナタは
『善き人のためのソナタ』だった。
盗聴で聴いたヴィースラーは、本当の芸術に感動し、彼のベルリンの壁は崩れていく。
30代での若さで、なおかつ初めての長編映画を監督した
フロリアン・ヘンケルス・フォン・ドナースマルクは、
旧東ドイツの実態をつかむために、約4年間にわたって徹底的にリサーチをしたらしい。
登場人物は特定の実話ではないけれど、膨大な文献や
当時を生きた人々への多くのインタビューの蓄積が
この映画を真実味と感動に導いていると言えよう。
最後のシーンは、ラスト・エンペラーを思わせるような、時の流れを描いて素晴らしい。

ヴィースラー大尉を演じたウルリッヒ・ミューエ が素晴らしい。
残念ながら、アカデミー授賞式のあと、胃がんで他界されたようだ。
クリスタを演じるマルティナ・ゲデック も素敵だった。
ドライマンは、ロバート・ワグナーを髣髴させる良い感じのセバスチャン・コッホ が演じている。
以前WOWOWで見たテレビ映画 オペレーション・ワルキューレ の主役のときは
あんまり良いと思わなかったけど、今回はしっとりしてます。
音楽は『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞受賞のガブリエル・ヤレドが美しいスコアを書いてます。

印象に残った台詞:これは私のための本だ
d0104438_18221889.jpg

[PR]

by arthiropon | 2009-08-02 18:30