映画03 『スパイダーマン3』にネタ切れ無し

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予想外の展開で
予想をはるかに上回る充実した出来だった。
ユナイテッドの映画館で観た。
約2時間半の上映時間も 飽きさせることは無かった。
イントロで、今までのおさらい的に映像が出て
パート3が初めてシリーズを観る人にも親切で
無駄の無いテンポが感じられる。

シリーズものは概して、
回を増すごとにネタが希薄になり、
説明や解明が細部に渡り、創造性に欠けてくるものだ。

今回の宣伝用のポスターなどは
黒のスパイダーマンが登場していたので
ジキルとハイドや、汚れたスーパーマン(Ⅲ)
SWのダークサイドのように、おきまりのパターンかなと
見ようとする期待度は、実は低かった。

しかし、あっと言わせる展開で
初回、前回をはるかに上回るダイナミックさ
スピード、VFXとサウンドデザインの充実に満足した。

スパイダーマンで関心するのは、単に特撮などの凄さではない。
人生を堅実に生きてきた年配の人の言葉を軸にしている点だ。
それに友情や愛情が基本線となって加わっている。

敵役も単なる御馬鹿なのでなく
それにいたる(悪の道への)状況も臨場感につながる。
チラシの裏表で、最初、単なる赤と黒と思ったが
黒のほうが攻撃的で、掴んで引き裂こうとする線が表現
されていて感心した。

スパイダーマンシリーズに関しては
サム・ライミ監督以下、入魂のスタッフが制作する限り
ネタ切れの心配は、今後も無さそうだ。
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# by arthiropon | 2007-05-30 12:36 | 洋画 映画館  

映画03  手紙のアンカーマン杉浦直樹さんに感動

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東野圭吾さんの原作 手紙を映画化し、話題となった作品。
遠野さんは『罪を犯すとはどういうことか、刑罰とは何なのか、真の更生とは
-そんなことを考えながら』書いたと言われる。

兄剛志が犯した罪・・弟の大学の学費欲しさに 一人住まいの老婆の留守宅に入り
金を盗み、帰宅した老婆ともみあいの末、誤って殺人を犯してしまう。
兄(玉山鉄二)は刑務所で刑期を送り、懺悔の手紙を被害者の息子へ送り
ただひとつの繋がりとしての手紙を、弟に送り続ける。

しかし、その手紙と繋がりは 弟 武島直貴(山田孝之)が
殺人犯の肉親であることを証明し
進学、就職、漫才の夢、裕福な結婚などのすべてを奪っていくことになる。

この映画のメッセージは、
由美子(沢尻エリカ)が破かれた手紙を拾い、直樹に言ったことば
『こんなことしたらあかん!手紙には大きな力があるんやで
ナオがどんなに逃げようとあがいたって無駄やねんで』と
直樹が刑務所のステージで告白することば
『代えはきかない・・血が繋がっている俺の兄貴に間違いない』
に凝縮されている気がする。

でも最も感動したシーンは
大手家電メーカー会長(杉浦直樹)が、左遷された直樹を訪ね
・・・・由美子が送った手紙に心を打たれて来るのであるが・・・
ナオに吐露することばだ。
『差別は当然・・お兄さんはそれも含めて罪を犯したんだ』
『差別の無い場所を探すんじゃない、君はここで生きて行くんだ』
映画の主役ではないが、船が動かないように降ろす鎖(アンカー)のように
映画に重みと深みを与える名優のことを一般にアンカーマンと呼ぶが
杉浦直樹さんは、まさにその一人だと思う。
帰る後姿に、人生を生き抜いてきた年輪が漂い、映画を引き立たせる。
ドラマ『岸辺のアルバム』の印象が強かったが、
日本映画を支える重鎮になられたのだと実感し、とても感動した。

母を殺されてナオと話す息子を演じる 吹越満さんの演技も目を見張る。
苦渋と怒りを秘めた表情や言葉が、響き渡る感がある。

由美子を演じた沢尻エリカさんも熱演で、変貌の経過も美しい。
もちろん兄弟を演じた二人とも 素晴らしい。

小田和正さんの歌がラストでかかるが、とても合っていると思った。
会えて良かったあなた・・が恋人でなく 広い意味で聞けるから 女々しく感じないからだ。

ただひとつ、私には十分感情移入できない展開がある。
私も2人兄弟で私が弟だ。
弟を劇中のように本当に愛し、始終手紙を出すような弟思いの兄なら
学費欲しさに、盗みを働くだろうか?
運送業は、男のソープと冗談を言われるほど昔は金が貯まったが
今の不景気の値下げと、腰痛の持病で稼げないということなのか?
弟を本当に愛していたら、そんなことをするだろうか・・
兄弟の苦労やひもじさがピンと来ないからかもしれないが。

『手紙』
監督 生野慈朗
脚本 安倍照雄、清水友佳子
出演者 山田孝之
玉山鉄二
沢尻エリカ
吹石一恵
尾上寛之
吹越満
杉浦直樹
音楽 佐藤直紀
撮影 藤石修
編集 川島章正
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公開 2006年11月3日
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# by arthiropon | 2007-05-27 11:10 | ホームシアター  

映画02 トウモロー・ワールドの描く近未来

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来年2008年に インフルエンザが大流行して
テオ(主人公)の子供は死亡する。
近未来・・あまりに近い未来の設定だ。
それから約20年後が舞台の映画だった。
都市も、自動車も、かえって古いようなイメージがある。
ビーム光線やワープも登場しない。
でも、もしかしたら・・ありえないことではないと感じさせるのは
映画の無駄の無いテンポや、迫真の演技が成し得るものだろう
監督は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン。
演じるのは、クライヴ・オーウェン 、ジュリアン・ムーア 、マイケル・ケイン

西暦2027年には、人類に子供が産まれなくなり、もう先は無い。
地球は、今の人類に もう住んで欲しくないという意思の表明なのか。

今は経済不安で、多くの男女が子供を作らない。
絶えず世界のどこかで戦争があり
絶えず犯罪が横行し
絶えず飢餓が報道される
互いのことが理解できず、理解しようともしない。
肩に圧し掛かる漠然とした
しかし根拠のある大きな不安

印象的なシーンは
銃撃戦の最中、赤ん坊の泣き声が聞こえるときだ。
母が泣く赤ちゃん抱いて階段から降りるのを見た兵士たちは
銃撃を静止する。

戦い・怒り・憎しみ
これらは、何も産み出さない。
人類に明日があるとしたら、
赤ちゃんが恐怖で泣き喚かない世界
やすらかに生きることが出来る世界を
作ることが条件だろう。

赤ちゃんは
まさに 命の輝きであり
明日への希望の象徴だ。
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# by arthiropon | 2007-04-15 10:24  

映画01 明日の記憶

感動した。
d0104438_10441359.jpgことばが見当たらないくらい感動した。
渡辺謙総指揮の映画 明日の記憶は
若年性アルツハイマーの問題を
赤裸々に描いているだけではない。
これは真実の夫婦の愛のものがたりだ。

切なくて悲しくて
でも添い遂げる・・
本当に愛し合う・・・
愛を試みられる形となって
どろだらけで苦渋する二人は
きったはれた
くっつく切れるの
現代の安っぽい恋愛ではなく
気高く
精錬された陶器のように
美しい。

人が人生を生きるとは
人を愛するとは
愛し続けるとは
心の深淵に問いかける
日本映画の待望の名作だと信じる。

白血病の病と闘った渡辺謙さんだからこそ
デイテイエールが丁寧なのかもしれない。
樋口可南子さんも本当に素晴らしい。
阿弥陀堂便りより私は共感出来た。

陶芸の師匠、大滝秀治さんの名演に
涙がこぼれた。

自らが壊れそうになった時
自分の原点に帰る。
その原点を吐露するシーンは
印象深い。

映画の音色を見事に表現した大島ミチルさん
音楽で映画を思い出すことが出来る
数少ない日本映画音楽となった。

この映画を作った渡辺謙さんと堤幸彦監督に
心からの拍手を送りたい。
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# by arthiropon | 2007-02-11 10:45 | ホームシアター  

イン・ザ・カット で語られる情熱

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ニコール・キッドマンが企画し、主演の計画があった猟奇殺人サスペンス映画。
ピアノレッスンのジェーン・カンピオン監督が作って
メグ・ライアンを起用し、キッドマンは制作にまわった。

メグが脱いだとばかりが宣伝となった印象もあった
そこまでしたのに成功しなかったとか・・
マスコミもレベルが低く薄っぺらい感がある。

彼女が語る印象的なセリフのとおりだ。
壁にピンで数多く貼ってあるメモを
刑事が見て聞く

これは仕事で(仕事で必要だから)?
それとも趣味で?

答えるメグ

情熱で!

言い得て冥だ。
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映画の進み方は テンポが遅くて
刑事も先生も生徒もストーカーにも感情移入できず
早送りしたい気がしたが
とても記憶に残る映画だったのは確かだ。
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# by arthiropon | 2005-09-13 08:11 | ホームシアター