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【マリアの首】40年前の俳優座劇場の記憶と亡くしてしまった天主堂


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8月9日が来るたびに、私は【マリアの首】という演劇を見た日のことを思い出す。

俳優座118回公演昭和53年B5版[舞台パンフレット]をネットで売っている・・

確か、自分もこれ、当時買った覚えがある・・どこかに眠っているかも。

佐藤オリエ 、加藤剛、東野英治郎、大塚道子、など実力派俳優が演じていた。

23歳の自分は、俳優座の前を歩き、もう幕が上がった時間に満席で、
なんとか見れないかと頼み込み、臨時の狭い場所から見下ろすように見た覚えがある。
圧倒的な肉太なメッセージ・・あまりにありすぎて、あまりに強烈すぎて
正直、数日悶々として消化しずらかった。

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見つけたマリアの首を遺そうとする人たちの表現を見て、
今の日本は、なんでも【無かったことにして、解決したものとして、先に進もう】という
誤った風潮が蔓延しているように思う。
被爆し破壊された証拠象徴の浦上天主堂は撤去され、
核兵器禁止条約に【現実的でない】と賛同せず、
フクシマは放射線解決済、原発は安全と帰宅させ、再稼働進めたり
本当に心配だ。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/08/urakami-church-history_a_23498823/

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8月9日は長崎に原爆(大量殺りく兵器)が落とされた日だ。
歴史の肯定する必要悪などではなく、
広島とは別種類の原爆の実地試験
一般市民と都市への破壊力テスト・・
つまり同じ人間に対する無慈悲な悪魔の所業だった。
今また同じ愚行への危うい道が見え隠れしている気がするのは、私だけだろうか?

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# by arthiropon | 2018-08-10 23:01 | 演劇 舞台  

ハモニカクリームズのThirtyy earsに我の90歳を見る。

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人生の周期は30歳、60歳、90歳とThirtyy ears(30年)で大きな山(節目)となる気がする・・
こう語って音楽表現したのはインストバンドのハモニカクリームズ。
秩父ホンキートンクのオーナーの勧めで拝聴したライブは、7月20日・・川瀬祭りが行われた日の暑い夜だった。
http://www.chichibu.ne.jp/~honky/
その2日前に自分は63歳になっていた。父も祖父母も皆60代で他界している。昨年、母が85歳で、義兄が71歳で他界し、
自分は、どれくらい生きられるのだろうかと漠然と想っていた。
10代から家出し、絵の道、よりかかるもの、群れを否定し独学で、持病と挫折のはざまで強引に歩んできた自分。
日本全国で130回ほどの個展を開催してきたが、体力の低下を実感していた頃の私の中に
ストレートに入り込み自分を揺さぶった曲 Thirtyy ears。
熱帯夜の暑気払いどころか、心身の【むくみ】をリカバリーしてくれた体感となった。
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正直、自分は疲れているときにブルースハーブ(ハーモニカ)の演奏は苦手だったが、
その概念を清野美土さんは根底から覆した・・まるでギターのような他の楽器のような広がりだった。
フィドルの大渕愛子さんには、中山うりさんのライブでの演奏に感激していたが、今回もとても良かった.
長尾晃司さんのアイリッシュ・ギターも良かった。
特別ゲストのドラマー、田中佑司さんのノリも嬉しかった。

Thirtyy earsが、私の持つ漠然とした【老いへのセーフティーベルト】を解き放ち、
次の周期・・90歳の自分を楽しみにしようかなと思えるようになった。

先日ある謝罪の電話があった。それは、東京での展示を楽しみにしてくれていた91歳の方からだった。
私の新聞記事を読んで、川越での個展に吉川市から二回も足を運んでくれた、同郷(岡山)の方で、
とにかく元気な印象だった。
電話では、このところの異常な暑さで、どうやら熱中症にかかってしまったようだ。
行けなくてとても残念で申し訳ないとのこと。
私はお身体最優先で大事にしてほしい旨と、9月に東京小平市で大作展示があるとのお誘いもした。
嬉しそうな声に慰められた。私が63歳になったというと微笑ましく笑った・・
あと30年 Thirtyy earsは大丈夫ですよ と。

ハモニカクリームズのサイトはこちら
http://harmonicacreams.com/
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# by arthiropon | 2018-08-03 02:10 | ライヴの揺さぶり  

無一物。【モリのいる場所】熊谷守一晩年の日々

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本当に淡々と盛り上がりも無く綴られた映画だった。
1950年脳梗塞で倒れてからの約20年間の、自宅の庭で過ごす彼の日常・・
描かれた白い猫や蟻。フクロウ、分解した時計、
関わった周囲の人との、笑いとペーソスを織り込んで描かれている。
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私は以前から氏に魅力を感じ、以前、熊谷守一美術館で個展も開催させていただいた。
モリさんが団体(二紀会)を脱退し、文化勲章も勲三等も辞退し、お偉方になる事に興味を示さなかったこと。
下手も絵のうち という有名な言葉の中には、上手な絵は先が見える、想像力(広がり)も無いが
下手な絵には伸びシロがあり、可能性もある意味が含まれているのだろう。
今のアカデミック教育重点者が、毎回同じような絵しか生み出せないことへの苦言でもあろう。
だから、私は モリさんが好きなのだと想う。
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スマホ中毒で五感を体化させている現代人、自然の循環を軽視して軽率にゴミを廃棄し、
原発排水などで汚しまくり、物質と金銭第一の現代社会に対し、
自然に五感を傾けての生き様が、何が幸福なのかを問いただす。無一文にに似た言葉 無一物に精神性を感じる。
いろいろ書くと公開中の映画にネタばれで水を差すので、この辺に。
山崎さんは大変な熱演で素晴らしかったが、顔の印象では宇野重吉さんや米倉 斉加年さんの方が
近かったかもしれない。もっともそのキャスティングは不可能だが・・
樹木希林さん、とても素敵だった。
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# by arthiropon | 2018-05-20 23:48 | 邦画  

【二人日和】【小津の秋】野村惠一監督にご冥福を


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【二人日和】と【小津の秋】
この映画、私とパートナーは何十回・・いや百回近く
ビデオで見ている。
なのに毎回新鮮。寝つけない時は必ずどちらかを見ている。
映画全体に安心感が流れているのも、監督の野村惠一さんが
根っからの京都人で、水や伝統文化を愛し、良き時代の京都映画職人だからだろう。
最近映画を作られてないかなと調べたら、なんと2011年・震災原発被害の翌日に亡くなっていた。
心からご冥福をお祈りし、今も見続けてその深さに感謝しています。
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# by arthiropon | 2018-04-27 00:43 | ホームシアター  

小島のり子さんのジャズフルートライブat swan(小島のり子(fl)天野丘(g)DUO)で魚沼とエビデンスを想う。

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ジャズフルートの小島のり子さんとは、日本酒【飯能風土季】でのご縁がきっかけ。

お披露目会や五十嵐酒造蔵で何度か演奏は拝聴しているが、こじんまりとしたライブハウスでは初めて。

夜8時から新所沢でライブを聴くなんて、20年前の秩父在住人にはあり得なかったが、

金曜の夜はなんと西武秩父行レッドアローの終電・所沢発が23時前・・なら行けるということに。

休憩をはさんで10曲ほどの熱い演奏・・ギターの天野丘さんの声と弦とのハーモニーとのDUOも粋。

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【雪男ウォーキング】 や 【盆踊りブルース】 は新潟の魚沼を髣髴とさせる・・一時は毎週のように遊具指導などで通った豪雪地帯。

実は、日本酒が好きになったきっかけが、ここ魚沼だった。http://www7b.biglobe.ne.jp/~artkomoto/turedure/tu201612.html

【エビデンス】は画家である自分にとって、脳裏に焼き付いた曲となった。【根拠】【証拠】・・医療業界だと その薬が効くという根拠は?の言葉。

以前、銀座のギャラリーのオーナーと話した際に、日本の作家は自分の作品を外国人にきちんと言葉で説明できる必要があると・・

たとえば抽象画と言って【無題】として、自由に想像してなどと言う作家は・・こうなってしまった的なものが多い。それではだめだ・・そんな会話を

【エビデンス】は思い出させてくれた。この絵を【何故描かなくてはいられなかったのか】という【根拠】骨太なものは、必要だと信じるし

いちまいの絵について30分語ることもできるつもりだ。

小島さんのフルートが、自分の感性と心を響かせてくれて、また先が見えた気がした夜だった。

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小島のり子 website  http://www.ekimae.net/jazz/kojinori/

会場のSWANは1965年創業の老舗で、メニューも豊富。新所沢駅西口下車して徒歩2分ほど。

埼玉県所沢市緑町1-18-1 0429-24-4230  http://swan.o.oo7.jp/



# by arthiropon | 2018-04-24 21:36 | ライヴの揺さぶり