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ポセイドン

ポセイドン_d0104438_18281228.jpg2006/10/14記述メモより

宣伝を見て、ああこれも過去の大作の焼き直しかよーって思ったが
いざ見てみると、最新SFXの良い面が出ていて、
その描写は、タイタニックをはるかに凌いで実にリアルだった。

多くの工房も見事だが、ルーカスのILMは流石に凄い。
もっとも デイ-プインパクトの説得力の無い表面的な波も
残念ながら同社だったが、結局 人 ということだろうか。

監督はネバーエンデイングストーリーやUボートで有名な
ウォルフガング・ペーターゼンで私も好きだが、最近は
トロイやパーフェクトストームなど海の描写に絡んだ映画が多いような気がする。

ただ別の肝心な面では、前作ポセイドンアドベンチャーを
はるかに下回ったと思う。
脚本が片手落ちだ。
それぞれの人生を生きてきた人々が、同じパニックと危機に遭遇する
その時 どうするか?
こうした展開は、昔才人の脚本を書いた アーウィン・アレンが見事に描いた。
タワーリング・インフェルノ や
ポセイドン・アドベンチャー
大地震など 
その人が持つ明かされない過去などで、感情移入できたりする。

そうしたものが今回の映画では 表面的で
ただハラハラと リアルな特撮などで驚かせる感じだ。
例えば、カート・ラッセルと娘の諍いに
離婚した母親の出来事の台詞などがあれば より説得力や
人間臭さが出るだろう。
一気に見てしまうのだが・・それだけのものがあるのに
本当に残念だ。

リチャード・ドレイファスも重鎮なのに
大した盛り上がりも無い、ひどい設定で、
もっと出演作を選んでほしかったなあ。

でも良かったのは、ジョシュ・ルーカス
似合っていたし、熱演だった。

by arthiropon | 2009-08-22 18:28  

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