ダークナイトライジングで爽快アン・ハサウェイ
2012年 09月 03日
前作、前々作に続いて、クリストファー・ノーラン監督による
ダークなバットマンが描かれた映画。
全体的に重々しく
街の闇のみならず、
心の深淵にある葛藤や弱さという
精神的な闇も含め
それを乗り越えて初めて強くなるというテーマ設定だ。
死体を見せしめで吊り下げたり
氷の上を渡らせて死に至らしめるシーンなど
そこまでそのまま描く必要があるのかと
首をかしげたりもしたが
2時間45分を見切ったことは、演出の優を感じる。
ロビンは、もっと若い印象が合っている気がしてしまうが
流れとしては 良くできていると思う。
出色は、キャットウーマン演じる アン・ハサウェイだ。
派手目の顔が役柄に似合い、伸びやかな肢体と動きには
驚かされる。
カッコイイ
バットモービルは、空を飛ぶブルーサンダーのようになってしまったが
前作から登場し、実際に走行可能に制作されたバットポッドなるバイクは
今回さらにスケールアップ。
アン・ハサウェイが乗ると さらに爽快。
マリオン・コティヤールの悪役ぶりも見ごたえあり。
ペイン役も良かったが、なにか怖いばかりのような気がする。
一番気になったのは
核で ゴッサムシティを全滅させて 自分たち(悪者)が支配すると
うそぶく設定に・・・
被爆していない国の発想とは こんなものなのかなと感じてしまったこと。
被爆なんて そんな簡単ではなく
汚染も何世代いも影響するもの・・・
爆発させた者たちも、食べるものさえ安全でなくなるのだ。
こういうストーリー設定が出来上がること自体
被爆という感覚は低く、ひとごとなのかなあって
感じてしまった。
全体的には とても見応えがあった。
クリスチャン・ベールも、太陽の帝国の子役から
よくここまでの役者として目が出て 本当に良かった。
by arthiropon | 2012-09-03 20:53 | 洋画 映画館