八月の狂詩曲。秩父のオープンセットの存在感
2014年 08月 09日
また今日この日がやってきた。
ピカじゃあと言って恐怖におののき、シーツをかぶるお婆さん・・
長崎は、被爆69年目を迎え。今なお日本の行く末に、安心できないでいる。
八月の狂詩曲(ラプソデイ)には
私は、オープンセットが作られている報道写真を見た頃から
興味があった。
14年前に秩父に移り住んだ私は、
山中隆太郎さんに懇意にしていただき、
お宅に呼んでいただいたときに、この映画のオープンセットの図面を見て
驚いた・・なぜこれがあるんですか?
棟梁は、自慢するわけでもなく普通に
俺が作ったからさ・・
と、ぽつりと語った。本当に嬉しかった。
なぜなら、この映画の、もう一つの主役は、この家だとも言えるからだ。
しかし、この映画は興業的に失敗した・・世界のクロサワが、海外で批判された映画。
当時の日本の報道には、なにか、お偉いさんクロサワ というような
偏った見方があったように思う・・だから海外の反応を受け・・
そんなことはないという論調も無かった。
美しい田舎の夏休み
どこまでも緑の深い滝と沢
土砂降り
嫌いだった俳優 リチャード・ギアが、初めて好きになった。
アメリカの人の多くは、彼に、なぜこんな映画に出るんだと激怒したらしい。
原爆のことを謝るシーンが おかしいと言うのfだ。
確かに日本は、愚かな政治によって参戦して、海外の人に非道なことをした・・
しかし、戦地に行っていない善良な人々もろとも焼き尽くす
原子爆弾に、正当性など微塵もあるわけが無く
大量虐殺兵器に過ぎない。
これが無ければ終わらなかったとは証明など出来ない。
長崎の小学校の焼けて変形したジャングルジム
水 水と言って亡くなっていった人々
平和の原点を残してほしい。
恐ろしい目の瞬き
監督の原画を見ていたので、映画でどうなるかが興味があった。
ずっと眠らせていなくてはいけない。
by arthiropon | 2014-08-09 12:56 | 黒澤明