バケット(=棺桶)・リスト 最高の人生の見つけ方

d0104438_121474.jpg2008/05/17 ユナイテッド入間にて

印象に残った台詞
目は閉じていたが心は開いていた。

Hiroshi Komotoのコメント
ソロモン王の言葉に『死は産まれるに勝る』というのがある。
誕生日より葬式のほうが重要という意味は、
その人がどんな人生を歩んだか”生き様”を回顧できる方が勝っているからだ。
あと6箇月の余命を宣告された70歳近くの二人が
人生でやり残したことを書き出した夢のリスト、“バケット(=棺桶)・リスト”に沿って
スカイダイブや、ライオン狩りなどの生涯最後の冒険旅行に出るが
自分の人生で本当に大切なものが
実は身近にあったことを再認識できた事が素晴らしい。
やったことの後悔の中で生きるよりも、
やらないで後悔するほうが大きな損失であると気づかされる。

映画全体の感想
『スタンド・バイ・ミー』『ストーリー・オブ・ラブ』の名匠ロブ・ライナーだけに
よけいな説明的なシーンやセリフが無いのがスムーズで、とてもまとまっていた。
71歳にして尚演技に磨きを増すジャック・ニコルソンが素晴らしい。
セリフを監督と共にアレンジし、アドリブもあったようで、生き生きしている。
微妙な表情は、作品の訴える所をより重厚にしている。
同様に、モーガン・フリーマンも燻し銀の名場面を生んでいる。
脇で固める秘書や奥様になる演技陣もとても良い。
コピ・ルアク(インドネシア語 Kopi Luwak)のエピソードがとても面白い。
かもめ食堂でも紹介されたが、ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のことだが
本作では、良いスパイスになっている。
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# by arthiropon | 2008-05-18 12:16 | 洋画 映画館  

映画05 ダイハード4.0が描く現実の勇気

d0104438_20334871.jpgとても新鮮味があって、おもしろかった。
すっかりスキンヘッドになったブルースだが
前作から12年が経過したとは
とても思えない。
むしろパワーアップした感がある。
今回は製作も兼任している。

1作目は、高層ビル内で巻き込まれた事件
2作目は、空港で
3作目は、マクレーンを犯人が指名してくる
あれほど社会の危機を救ったヒーローのはずなのに
妻とは離婚したまま、
愛娘とも和解できず
財産も無い状態。
そんな彼を犯人との命がけ(ダイハード)の戦いへ
奮起させたのは、娘の誘拐という事実だった。

今回の新たな敵は、情報化社会のコンピューターを操る
超デジタル頭脳犯のサイバーテロ組織。
完璧なアナログ男が、体を張って仕掛ける対決が
見応えある仕上がりとなっている。
毎回ベテラン競演陣の演技が
映画を安定させてきたシリーズだが
今回は、魅力的な実力派が脇を固めている。

マギー・Qは冒頭から、美しく印象的で,すぐに
MI:3の『ナイス・カー』と言って爆破ボタンを押す女性だとわかった。
後に手強くジョン・マクレーンを翻弄する。
救出した若いパソおたく(j・ロング)が、社会のことを『システムが・・』と言ったことに対し
ブルースは激しく怒る『システムだと?人が生きて暮らしているんだぞ!』。
FBIの中で唯一まともで、マクレーンを救出に行く黒人(クリフ・カーティス)は
確か『マジェステイック』に出演して光っていた人だ。
敵の眼光鋭い首謀者(ティモシー・オリファント)も、
野望に燃える高ぶった犯罪者を、よく演じていた。

ファントムやハイウェイトンネルのシーンは
CGでしかありえないと思ってしまうが、
体VS体の対決の迫力も、きちんと肉付け去れていて
そのへんにある『希薄なアクション映画』になっていない。
これは細部にこだわる監督、『アンダーワールド』のレン・ワイズマンだからだ
と感じた。
バンバイヤの哀愁に必要な、顔の筋肉の動きやストーリー展開は
監督ならではと思ったからだ。

何発撃っても弾が無くならないランボーのようなマッチョと違い
ジョークを言うユーモアがありながら
娘を体を張って守るという親父という設定に
共感できるので、このシリーズは安直にならないのだろう。
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# by arthiropon | 2007-07-05 12:37 | 洋画 映画館  

音楽02 桑田の『月』・・秩父の月によせて

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千恵子は東京に空が無いと言った・・
有名な一節

意味は違うが、東京では今見るような

空も夜空も月も無かった

この地に生まれて歳を重ねている方
今見る削られた山が 丸みを帯びていた頃を
知っている方は 灰色の深みの無い夜空と月は
ぴんと来ないかも知れない

月は ガラス系の物質で表面が出来ているらしい。だから 太陽の光を反射して
夜 道を照らす
街灯の無い真っ暗の道には
まさに 常夜灯。

低い
大きい
オレンジに近い
泣いているような黄色
羊の群れと共に居るような
白雲に包まれた月

それらが この地で見ている 月の印象

東京で描いた 月の絵『寒月』
仕事から家路につく午前0時半頃に見続けた月

さほど時間をかけずに描いた絵だが
なぜか多くの方の反響があった。
個展の後電話があり その方にお譲りした

あの月は 二度と描けない
だから 絵なのだ
だから絵は 生きている
だから絵は 価値があるのだ
つくづくそう思う

月に うさぎが見えた昔の人の感性
イマジネーション
単に非科学的と笑う気にはなれない。

桑田の歌 わたしの好きなナンバーのひとつ



遠く遠く海へと下る 忍ぶ川のほとりを歩き
果ての街にたどり着くころ 空の色が悲しく見える
振り返る故郷は 遥か遠くなる
柔らかな胸に抱かれてみたい Ah 君を見ました
月見る花に 泣けてきました 嗚呼…

蒼い月が旅路を照らし
長い影に孤独を悟る
人の夢は浮かんで堕ちて
されど赤い陽はまた昇る
啼きながら鳥は何処へ帰るだろう
翔び慣れた夜もひとりじゃ辛い Ah
君と寝ました 他人のままで
惚れていました 嗚呼…

夏の空に流れる星は さわぐ胸をかすめて消えた
波の音に哀しみを知り 白い砂に涙がにじむ
罪深き風が肌を萌やす季節
酔いながら人は抱かれてみたい Ah
君と寝ました 月夜の蚊帳で
濡れていました 嗚呼…

揺れて見えます 今宵の月は
泣けてきました 嗚呼…


遠く遠く海へと下る 忍ぶ川のほとりを歩き
果ての街にたどり着くころ 空の色が悲しく見える
振り返る故郷は 遥か遠くなる
柔らかな胸に抱かれてみたい Ah 君を見ました
月見る花に 泣けてきました 嗚呼…

蒼い月が旅路を照らし
長い影に孤独を悟る
人の夢は浮かんで堕ちて
されど赤い陽はまた昇る
啼きながら鳥は何処へ帰るだろう
翔び慣れた夜もひとりじゃ辛い Ah
君と寝ました 他人のままで
惚れていました 嗚呼…

夏の空に流れる星は さわぐ胸をかすめて消えた
波の音に哀しみを知り 白い砂に涙がにじむ
罪深き風が肌を萌やす季節
酔いながら人は抱かれてみたい Ah
君と寝ました 月夜の蚊帳で
濡れていました 嗚呼…

揺れて見えます 今宵の月は
泣けてきました 嗚呼…d0104438_1483350.jpg
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# by arthiropon | 2007-06-10 14:09 | レコードCDを聴きながら  

映画04 007 カジノ・ロワイヤル 見応えあるボンド

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製作者ブロッコリの意気込みを感じさせる
CG合成アクションを極力排除した、原点に立ち返った力作。

原点といっても、007ドクターノウの感じに戻るのではない。
今までのの感じ・・女遊びっぽいボンド、最新武器、
手を汚さず痛々しい怪我もせず、スマートで
いけ面で、かっこいい・・などだが
原作の本来のボンドの登場は、実は大違いで
女性にやや不器用で、人間くさいようだ。
映画の中では、涙を流し 全裸にされ、辞職を希望し
傷だらけで、本当に愛した女性に騙され、彼女は死んでしまう。

約300人の候補から大抜てきされたダニエル・クレイグの起用は
当初イギリスで反対運動が起こったほどで
私も『ロード・トウ・パーテション』のP.ニューマンの息子役の彼の顔と印象は悪く
なんでなの?という感じだった。
でも、映画館で公開当時観た印象は この役に懸ける彼の
一途な賢明さがあふれて素晴らしかった。
シリーズ第22作の続投も決定したそうだ。

ヒロインは『キングダム・オブ・ヘブン』のエヴァ・グリーンが演じる。
眼の化粧を落とした彼女が、とてもキュートなのに
なぜあんなに濃くするのだろうか?
ごつい顔のボンドとの釣り合いか、MのJ・デンチが優しい感じになっている。

ボンドが本当に、自らを名乗れるようになったとき
ボンドのテーマが流れ、終わる展開は心憎い。

原題 CASINO ROYALE
製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ/イギリス
上映時間 144分
監督 マーティン・キャンベル
製作総指揮 アンソニー・ウェイ 、カラム・マクドゥガル
原作 イアン・フレミング
脚本 ニール・パーヴィス 、ロバート・ウェイド 、ポール・ハギス
音楽 デヴィッド・アーノルド
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# by arthiropon | 2007-06-09 07:22 | 洋画 映画館  

映画03 『スパイダーマン3』にネタ切れ無し

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予想外の展開で
予想をはるかに上回る充実した出来だった。
ユナイテッドの映画館で観た。
約2時間半の上映時間も 飽きさせることは無かった。
イントロで、今までのおさらい的に映像が出て
パート3が初めてシリーズを観る人にも親切で
無駄の無いテンポが感じられる。

シリーズものは概して、
回を増すごとにネタが希薄になり、
説明や解明が細部に渡り、創造性に欠けてくるものだ。

今回の宣伝用のポスターなどは
黒のスパイダーマンが登場していたので
ジキルとハイドや、汚れたスーパーマン(Ⅲ)
SWのダークサイドのように、おきまりのパターンかなと
見ようとする期待度は、実は低かった。

しかし、あっと言わせる展開で
初回、前回をはるかに上回るダイナミックさ
スピード、VFXとサウンドデザインの充実に満足した。

スパイダーマンで関心するのは、単に特撮などの凄さではない。
人生を堅実に生きてきた年配の人の言葉を軸にしている点だ。
それに友情や愛情が基本線となって加わっている。

敵役も単なる御馬鹿なのでなく
それにいたる(悪の道への)状況も臨場感につながる。
チラシの裏表で、最初、単なる赤と黒と思ったが
黒のほうが攻撃的で、掴んで引き裂こうとする線が表現
されていて感心した。

スパイダーマンシリーズに関しては
サム・ライミ監督以下、入魂のスタッフが制作する限り
ネタ切れの心配は、今後も無さそうだ。
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# by arthiropon | 2007-05-30 12:36 | 洋画 映画館